原発通信361号 2012/12/20

虎視眈々と狙っている、原子力マフィア・マフィアの代貸や舎弟たち

 昨日記者会見した東京電力の広瀬社長の話が報道されています。(◇下記)

 この人、自分たちが重大事故を起こしてしまったのだという当事者としての認識はなさそうです。どこまで行っても人ごとです。雇われ社長としてはそうなのでしょう。自分の任期以外は興味関心はなし。戦争が起きるかもということは「想定」しても原発が「重大事故」を起こすなどとはまったくもって考えもしていないノー天気は人たちなのでしょう。ノー天気はノー天気であればいいのですが、人に向かっては自分のことは棚に上げて「中長期を見据えた議論をしてほしい」などと世迷言を平気でいうのです。人の命をもてあそんで金儲け。死の商人と構造は同じです。そうした思考回路しか持たない連中が、自民党安倍チャンなかよし内閣の誕生に嬉々とし、原発再稼働をと悪だくみを前面に出してきました。

 そして驚くことに、「もんじゅ」の日本原子力研究開発機構の鈴木篤之理事長が、保守点検の法令違反が9000件以上見つかった問題で「形式的なミスはやむを得ない」などと開き直っていることです。事業者に義務付けられている労働安全衛生という面から見てもとんでもないことを言っているということに気がついていないようです(◇下記)。「ヒヤリハット」(ヒヤリとしたこと、ハッとしたこと)の積み重ねの上に、重大事故が隠されているという「ハインリッヒの法則」というものを、してか知らずか。事故を起こしたら時空間を越え、甚大なる損害、影響を地球規模で与える原子力というものを、ちょっと大きな発電機(研究炉も含め)という感覚でやっていることに恐怖を覚えます。

 中部電力は、震源域の真上にある浜岡原発をあきらめていません。高さ18mでせっせとつくっていましたが、足らないと指摘され、かさ上げ工事だそうです。万里の長城は有効だったのでしょうか。はたまた、砂上の楼閣か、大海を手で塞ぐか。蟻の穴から堤も崩れるとの例えもある通り、歴史に学びたいものです。

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▶東電社長:新政権に原発ゼロ見直し期待

毎日新聞 2012年12月19日 18時08分

【広瀬直己社長は19日、共同通信のインタビューで、原発を含めた多様な発電手段を持つことの重要性を強調し、自民党主導の新政権が、原発ゼロ目標を掲げた現政権のエネルギー戦略を見直すことに期待感を示した】

【広瀬社長は「原油価格が上がる時もあれば戦争が起こることもある。大きなうねりに対応する選択肢が必要だ」と指摘。「ゼロを目的にするのはどうかと思う」と】

 最悪の福島第一原発事故を起こしても、この認識です。しかも、言うに事欠いて「原油価格が上がる時もあれば戦争が起こることもある」などともっともらしいことを言って、何か言った気になっていますが、「原発事故はどうなんだい」と言いたい。この広瀬の頭のなかは、ソロバンだけ、得か損しかありません。何が「中長期を見据えた議論をしてほしい」だと、それをするのはお前たちだろうと! 事故処理も自分ではできないくせに、人のことが意見できると思っているところが事故後も何も変わっていないという証拠です。人の命をもてあそぶのではない!

▶東電:再建計画ずれ込み 国の支援次第で来夏以降

毎日新聞 2012年12月20日 02時39分

【追加支援が得られないままの計画見直しは「肝心な部分が触れられないことになってしまう」と否定し、「(支援の論議を)急いでほしいという思いはあるが、重いテーマなので腰を据えて議論してもらいたい。計画見直しはその後だ」と】

 これを開き直りと言わないで何と言うのでしょうか。

▶<浜岡原発>防波壁 22メートルにかさ上げへ

毎日新聞 12月20日(木)11時32分配信

【中部電力は20日、浜岡原発(静岡県御前崎市)の津波対策として建設を進めている高さ18メートルの防波壁を4メートル程度かさ上げし、高さ約22メートルとする方針を固めた】

 1400億円かけて昼夜兼行で行っているそうです。「やめられない原発」です。しかも、震源地の真上、しかも、砂丘に建っているといいます。まさに砂上の楼閣か、はたまた、大海を手で塞ぐか。

▶自公政調会長会談:「原発依存減」で妥協 幹事長代行に細田氏

毎日新聞 2012年12月20日 東京朝刊

【自民、公明両党の政調会長は19日、国会内で会談し、連立政権に向けた8項目の政策協定で合意した。両党の主張が隔たっていた原発・エネルギー政策は「原発依存度を減らしていく」という表現とすることで折り合った】

【また「大胆な金融緩和の断行」を明記】

 こんなものでしょう。しかし、市場に金をじゃぶじゃぶと――。1970年代初頭から始まったスタグフレーションの再来になるのでは。少なくとも働く者にとっては給料は上がらず物価上昇という状況に。しかし、以前とは違うのは、二極化が進行しているということでしょう。一方の極に寄せられた圧倒的多くに人々に待ち受けているのは…。そして、そこにTPPです。

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▶森永卓郎氏 「原発再稼働せねば日本経済は破綻しかねない」

NEWSポスト2012/12/13 11:17

【経済アナリストの森永卓郎氏は、「このままでは日本経済はガタガタになりかねない」と懸念する。では、どうすればいいのか。森永氏が解説する。

 中長期的にいえば、再生可能エネルギーを増やしていくしか手がないのですが、それには非常に時間がかかる。政府は、2030年までに総発電量に占める再生エネ発電の比率を30%にするといっています。しかし、現在の再生エネ発電の比率は約10%。そのうち約9割は水力発電が占めており、これを除くと1%程度に過ぎないのです。つまり、現在の20倍まで増やさないといけない】

 この男も頭のなかはソロバンだけ。いろいろ数字を出して計算だけはしますが、それも自分にとって得か損かというだけの話。中長期的展望なんて言うことはありません。ちょっと振り返ってみればわかりますが、経済アナリストと言っている連中の言っていることが当たったことがあるかと。そのことをもう一度確かめてみたほうがいいです。

▶原子力規制委、政権交代でどうなる 政治との独立性掲げるが委員人事で混乱も

産経新聞 12月19日(水)7時55分配信

【「(規制委が)『試用期間』であることは間違いない。気に入らないからと、国会同意で否決される可能性は残る」。田中委員長も独立性が不十分なことを認めている。規制委の組織そのものに影響はなくとも、委員人事が刷新される可能性はゼロではない。そうした場合は安全審査の遅れや混乱も予想される】

 産経らしい“心配”の仕方です。

▶九州随一のガリバー企業が瀕死に…原発の是非、堂々と議論を

産経新聞2012/11/27 13:50

 さすが産経新聞、スタンスが違います。「九州・山口特別版で検証企画「九州から原発が消えてよいのか?」を始めたわけだが」と。

「東京電力福島第1原発事故は確かに悲惨な事故だったが」と言える神経。

【少なくとも加圧水型軽水炉(PWR)では、福島第1原発の沸騰水型軽水炉(BWR)で起きたようなメルトダウンはほぼ起きえない】──「ほぼ起きない」?「将来に禍根を残さないためにも」と。わが政治部門が政権をとったからか、余裕たっぷりと言っています。お調子者はどこまで行ってもお調子者、コバンザメとしての習性は抜けません。

▶<福島第1>トラブル格付け、東電に基準なし 規制庁が指摘

毎日新聞 12月19日(水)19時49分配信

【原子力規制庁は19日、発足後初となる東京電力福島第1原発の保安検査結果(速報)を発表した。重大な問題は見つからなかったが、発生するトラブルの格付けに明確な判断基準が東電内になく、課長級社員の判断に委ねられているなどの課題を指摘】

【東電はトラブルが発生した場合、社内で広く情報共有するよう定めた「重要な不適合事象」と、担当部署に限定する「その他の不適合事象」に格付けしているが、明確な判断基準がなかった】

 「起こらない」としたのですからそんな余分なことはしない──経営者としても(経営者と言っても所詮は雇われですから、自分の人気だけしか関心がありませんから)、サラリーマン根性としては“当然”です。しかし、です…。

▶柏崎5号機:レベル1に相当…燃料集合体が変形

毎日新聞 2012年12月19日 21時37分

【東京電力柏崎刈羽原発5号機(新潟県)の燃料集合体18体の部品が変形していた問題について、原子力規制委員会は19日、原発事故の国際評価尺度(INES)でレベル1に相当するとの暫定評価を公表】

【変形していたのは燃料集合体の中心を貫く金属製の通水管「ウオーターロッド」(長さ4.2メートル、直径3.4センチ)。18体のうち2体は通水管が燃料棒に接触していた】

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▶規制委:「自民圧勝でも安全規制は変わらず」田中委員長

毎日新聞 2012年12月19日 21時39分

【原発ゼロに否定的な自民党が衆院選で圧勝したことについて「安全規制を変えるつもりもないし、変わらない」と述べ、独立性を堅持する姿勢を強調した。一方で、「原発の停止を引き延ばすつもりはない。安全基準ができる来年7月以降、速やかに再稼働について審査する」と】

【自民党が政権公約で、原発再稼働について「3年以内に結論を出す」と明記していることについては、「政治家の言っていることだ」とけん制】

 規制委員会も再稼働への道を探り出しますという「宣言」の第1弾でしょう。

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▶規制委:原子力機構を批判 もんじゅ巡る発言

毎日新聞 2012年12月19日 21時34分

【日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)で保守点検の法令違反が9000件以上見つかった問題で、同機構の鈴木篤之理事長が「形式的なミスはやむを得ない」と発言していたことが分かった。トラブルを矮小(わいしょう)化する姿勢が改善していないとして、面談した池田克彦・原子力規制庁長官が19日の原子力規制委員会の定例会に報告。規制委の田中俊一委員長は「驚くような報告で、あまりに不適切」と批判】

【池田長官によると、鈴木氏は「プロ集団として恥ずかしい。厳しく受け止める」と応じた上で、「ミスは起こり得るもので、形式的ミスが出るのはやむを得ない」と述べたという】

 これはもう、事業者としての資格なしです。労働安全衛生という面からもまったく話にならないことです。「ヒヤリハット」の積み重ねの上に、重大事故が起きるという基本的な認識も、この人には無縁のようです。こういう人をトップに担いでいる組織では、安全ということ自体が希薄なのですから、解体する以外にありません。「ハインリッヒの法則」から、学びなおした方がいいですが、そもそも、そういうこと自体起こらないと決めてしまった連中ですから、もうつける薬はないのですが。

▶浜岡原発:海水流入で専門家検討委 規制委が設置を決定

毎日新聞 2012年12月19日 13時37分

【中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)5号機の原子炉内などに昨年5月に海水約400トンが流入した問題で、原子力規制委員会は19日、専門家による「監視・評価検討会」の設置を決めた。原子炉内への海水流入は過去に例がなく、炉や燃料への影響などについて意見を聴く必要があると判断】

 これとて、そんなことは起こらないと決めてしまっていたのでしょうから、考えないことにしていたという話です。

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▶記者の目:原発の活断層調査=岡田英(東京科学環境部)

毎日新聞 2012年12月20日 東京朝刊

【敦賀原発を所有する原電と調査団の各メンバーが見解を述べたところで、調査団を率いた規制委の島崎邦彦委員長代理は唐突に「活断層として活動し、浦底断層と同時にずれたと考えられる」と取りまとめた。その瞬間、会場はしんと静まりかえった】

【調査団の見解は一致していたが、迷いがなかったわけではない。堤浩之・京都大准教授は「(活断層であるとの直接証拠が)出ていない怖さはある」と明かした。それでもなお「原電の解釈は学術的に受け入れられない。現時点で見解が一致し、科学的にみても我々の方が合理的。危険性があるなら(国民に)知らせなければならない」と話した。藤本光一郎・東京学芸大准教授も「100%(の結論)は時間がどれだけかかるか分からず、現在のデータで『安全側』に判断した」と語った】

 普通に読んでしまうと、そうだよと思うのですが、ちょっと意地悪に読んでみると、そもそも地層がいつ、どのように動いたのかなどということを100%言い当てられるものなのでしょうか。この地震大国に住んでいる以上、このリスクからは逃れられないのですから、リスクを回避すること──原発をつくらない・止めるという選択肢以外にはないということです。

 本記事の記者も最後に述べています。

【福島の事故は、電力会社と規制側が自然災害のリスクを過小評価して対策を先送りしたために起きた。活断層でも同じ過ちを犯してはいけない。いつ地震が起きるかを正確に予測することさえできないのだから「疑わしき」は安全重視で判断すべきだ】

▶敦賀原発:活断層、国に意見書 県議会可決 「幅広い分野の意見を」/福井

毎日新聞 2012年12月19日 地方版

【意見書は「少人数の専門家が、事業者と十分な議論をすることなく、短期間の現地調査を基にした独自の見解のみで判断した」と批判。「幅広い分野の専門家の意見を聴きながら、科学的に解明していくことが必要」とした】だと。

 あきれてものも言えません。自分たちに都合のいい時は、自分たちだけで決め、知らん顔。都合が悪くなったら、「幅広く」だそうです。これはご都合主義というのであって、決して「科学」ではありません。その連中が、「幅広く」だの「科学的に」だのと言っても意味はありません。味噌汁で顔洗って出直して来いというやつです。

▶乳歯保存「拒否」:福島県部長が陳謝 「誤解を招いた」

毎日新聞 2012年12月19日 13時46分

【同日の県議会福祉公安委員会でこの問題について説明した。菅野部長によると、県側のパソコンでは送信メールの保存をしていなかったため、送信先の委員らに内容を照会中という。一方、担当者のメモから、メールや電話で少なくとも5人から「今の技術では分からないが、将来のため保存した方がいい」「調査は微妙」などの見解が寄せられたという。

 毎日新聞の取材では、県の担当者は委員らに「反原発命(いのち)の方の主張」などとメールに否定的な見解を添えた。菅野部長は「専門家に(担当者の)一個人の考えを含めた形で、見解を尋ねたのは甚だ不適切な行為」としながらも「これは県の見解ではない」と強調した。乳歯保存は「国に検討を要請している。さらに調査の必要性を協議していきたい」と話した】

 福島県庁内には、福島県内に原発ができてから原発に関しては逆らわないという「おきて」があり、おきて破りは何が何でも阻止するという作風があるからなのでしょう。立地県、自治体は押しなべてみなそうでしょう。

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▶自民党憲法改正草案の通りなら反原発官邸デモが規制される?

NEWSポスト2012/12/17 20:10

【まずひとつは「改正草案」は、そもそも、「憲法改正の限界」を越えているのではないか、という疑念である。憲法も一個の法律だから改正が可能であることはもちろんなのだが、そこに「限界」があるというのは、学界の通説だ。憲法論の大家である故・芦部信喜東大法学部教授の「憲法 第五版」(岩波書店)は、限界の根拠として「権力の段階構造」「人権の根本規範性」「前文の趣旨」「平和主義・憲法改正手続」を挙げている。「改正草案」は現行憲法よりかなり幅広く基本的人権の制限を認めており、この「人権の根本規範性」をどのように考えているのか、よくわからない】

【「表現の自由」は「自己実現の価値」と「自己統治の価値」からとりわけ重要な権利とされ、「表現の自由」を含む「精神的自由」の制限には「経済的自由」を規制する立法よりも、とくに厳しい基準で審査される「二重の基準の理論」が通説である(芦部「憲法」)。しかし「改正草案」にはそのような視点は感じられず、経済的自由の権利と同じように「公益及び公の秩序」から規制が可能になる】

【「改正草案」の通りだと、毎週金曜日に官邸前に集合して原発反対をアピールすることも、「瓦礫の広域処理反対」のビラを市民が配ることも、「公益及び公の秩序を害する」と「判断した者」によって規制されるのではないだろうか。ネットでは9条の国防軍について議論が集中しているように見えるが、より国民生活に直結するのはこちらの改正である】

 本通信にも自民党憲法改正論に対しての意見が寄せられていますが、看過できない重要な問題です。この問題については逐次追っていきたいと思っています。

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▼寄せられた情報

「原発」国民投票事務局長の今井一への批判を投票日1週間前に本通信で書きました。(◇352号 ◇353号)

 下記に紹介するのは元朝日新聞論説委員であった人のブログです。宇都宮氏不支持と今井一が言ったことについて書いてあるものです。

 ところで、この山田さんも誤解しているようです。『「有権者の意思で原発を止めよう」と主張する反原発都民投票に取り組む人たち』と、たしかにきっかけはそうだったのですが(たぶん)、この運動は「原発」国民投票であり、「原発」都民投票なのです。「反原発」都民投票ではないというところが、実はあとから思うと味噌だったようです。

 そのことについての問題は改めて書きますが、そうした「誤解」のうえに仕組まれたものだったということです。この運動で誰が得をするのか、何の意図でこの運動を始めたのか、を検証する必要があります。ましてや憲法改正が今まで以上に俎上にあげられ、勢いを増しています。

 その今井一という男は憲法改正国民投票を前安倍政権の時に呼び掛けているという前歴があるのです。いろいろ「有名人」とインタビューを繰り返しては、なぜそれが「原発」国民投票につながるのか脈絡が不明のまま、「だから『原発』国民投票ですね」と持っていく人です。

▶中道左派=リベラル退潮の理由 溝埋められぬ旧左翼と市民運動

山田厚史の「世界かわら版」2012年12月20日

都知事選・宇都宮陣営でも 幻に終わった「リベラル勢力結集」

【日弁連会長だった宇都宮健児候補を社民・共産・未来が支え市民団体も加わって反自民公明の統一候補が生まれたかのような印象だが、内部は複雑だった。宇都宮さんを擁立したのは社民党に近い人たちで、これに共産党が乗った。かつての美濃部都政のように社共共闘への市民勢力の合流が呼びかけられた。賛同者に反原発で活動する顔ぶれが加わったが、内輪もめが起きた。

 反原発の市民団体には「有権者の意思で原発を止めよう」と主張する反原発都民投票に取り組む人たちがいた。若者や主婦など既成政党に属さない人たちで、宇都宮候補に「知事になったら都民投票実現に動くと約束して」と迫った。宇都宮さんはクビを縦に振らなかった。担ぎ出した社民党が都民投票に難色を示している、という事情があった。都民投票をめぐるごたごたが足並みの乱れを招いてしまった】