チェ・ゲバラのタバコ

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 コンビニで売っていた。ラテンアメリカの革命家、チェ・ゲバラの肖像をパッケージにあしらったタバコ。キューバ葉入りのルクセンブルグ産の輸入タバコだ。

 ゲバラは、1960年代の青年には特別なことではないが、愛煙家だった。残された写真の中のゲバラは、ほとんどつねに葉巻かシガレットかを咥えている。

 ルクセンブルグのタバコ会社がなぜにパッケージにゲバラの肖像をあしらったのか、それをなぜに日本の業者が輸入したのか、その経緯や意図は知らない。ただ、ゲバラはタバコがよく似合う顔をしていた。

 故地、キューバのハバナでさえ、アイスクリーム屋の幟にゲバラの肖像が使われているのを見たことがある。革命はとおに去り、ゲバラはマーケティングのアイコンなのだ。

 アルゼンチンで生まれ、南米を旅し、キューバとコンゴで闘い、ボリビアで死んだ。今となっては単なるアイコンにすぎないのかもしれないが、ラテンアメリカの資本主義に明確に反対し、ゲリラ戦の現実を生き、リアルに殺された、45年前の実在の人物だ。

 少々いがらっぽいそのタバコは、革命のほろ苦さのような味がした。