もちろん被災地区全体が問題なのだが、地震+津波に加えて、原発災害という三重苦に見舞われている福島県浜通り地方が、いま喫緊の問題だ。屋内外避難の対象地域だけでなく、その周辺部でもいま逃避パニックが起きている。

そのうちの「いわき市」は私が生まれ、18歳まで育った第一の故郷だ。知人・友人もたくさん住んでいる。市内の友人たちからの直接・間接情報のなかには、昨日はいわき市の「人口の4分の1」が、今日は「約半分弱」が、県外に脱出したというものがあった。

もちろん誰も数字をカウントしたわけではないので、幹線道路の混み具合や閑散とした街並みを見ての感想だとは思う。ちなみにいわき市は、34万人と仙台に次いで人口の多い、東北の中核都市である。もし、いわき市の大半と、すでに炉心から30kmまでに避難している地域の人々の全体が県境を越えるとなれば、その総数は50万人にも達する。

脱出はやむえない。「放射能被害は微量」という科学技術的な判断のレベルとはまた違う、人間の本能としての行動なのだ。誰も、それを責めることも、止めることもできない。

しかし、50万人の被災者を安全に収容するのは並大抵のことではない。親戚縁者を頼れる人はいいが、そうではない人もたくさんいる。国および周辺自治体、企業は、避難者収容のための対策を急ぐべきだ。

私の地元・文京区にある東京ドームでのプロ野球開幕には反対しないが、そのような民間施設も、場合によっては一時避難所として活用することも検討してほしい。

同時に、この地域に残る人々への、水、食料、ガソリンなどの物的支援、および放射線被害対策を含む医療支援も緊急を要する。

聞くところによれば、「福島原発事故による放射線被曝をおそれて、タンクローリーが郡山市でストップする事態となり、いわき市から運転手を派遣し、ようやくガソリンがいわき市に運ばれ始め」たということだ(いわき市議会議員・佐藤和良氏のブログ

原発からは放射能が漏れていることは事実だが、市内に入ると人がすぐ倒れるという話ではない。風評を恐れてはいけない。

 

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