某プロバイダのフィルターに引っかかったある日のspam一覧。たんに私がスケベだからなのではない。
これは現代IT事情の一側面である。
最近楽しかったのは、月曜日の「貝部」ぐらいだな。某経済週刊誌広告局のメンバーと、牡蠣を中心とした貝料理とお酒を楽しむ会。2年ぐらい前に始まった。最近はここの仕事はめっきり少なくなったのだが、なぜか飲み会だけは続いている。
今回は代々木のオイスター・バー。ひょんなことから学生時代の話になった。メンバーの世話人役の某女史が学生運動やりたくて北海道から上京し、大学に入学したっていうエピソードをきいてぶったまげた。俺よりもずっと若いのに、まだそういう硝煙の臭いに惹かれる人がいたのだ。
彼女が入学したのはH大。といえば、某C派の拠点校。怪しげなサークルに顔をだすと、早速、仇敵K派の拠点校のサークルに潜って、スパイしてこいと言われたのだそうだ。
そこでハタと、個人の意思よりも組織防衛を重大視する運動のあり方に疑問を抱いて、党派活動の前線からは退いたらしい。まだ血を血で洗うような内ゲバが残っていた時代。もしも、そんな初心な女子学生がこの手の謀略にハマってスパイ活動を続けていたら、命の危険さえあったかもしれない。現在の女史からは想像もつかない、意外なエピソードではある。
別の有名国立大出身の女史とは、上野千鶴子のフェミニズムがいかにダメかっていう話をした。いや、別に私は上野千鶴子いいんじゃない、というか彼女のフェミニズムはよく知らず、鶴見俊輔インタビューなど知識人の分析は買っているほうなのだが、その女史がコテンパにそのフェミニズムの限界を語るので、「そんなものかね〜」とはあはあと聞いていただけなのだが……。
結構熱くて濃い夜だった。仕事の話なんぞよりも百倍は楽しい。気づいたら男子は俺ひとり。他のおっさんたちはなんだかんだ言いながら、最後までつきあわないんだよなあ。深夜タクシーで帰還。
Day Oneでの個人つぶやきをテキストに落として、それを MarsEdit から送信。
# 2012/1/31
15:32:53
cmd+opt+DでいつでもDay Oneの簡易入力画面を呼び出せる。
# 2012/2/1
7:48:51
CS5.5のパッケージが昨日到着。しばらくしてから発売元から「学生証」にあたる証明書がメールで送付。この内容をもとにAdobeにメールで認証依頼。ただこちらはすぐには返事が来ない。まあ、今日明日にも来るだろうということで、デモ版をアンインストールして備える。
12:28:47
クライアントから打合せのあと寿司でもというオファーがあったが、その日は別件があるのでダメなのだ。
16:08:23
ミッドタウンでの取材のあと近くの路地でラーメン。まずい。檜町公園あたりを散歩。意外と暖かい。
16:23:55
小石川。ヴェローチェで一服。
# 2012/2/2
10:47:11
AssitOnからスイス鉄道デザインの時計が届く。日付が見やすいようにビッグデートというのを買ったのだが、やはり老眼鏡なしだと見にくいわなw
10:48:44
Day Oneのデスクトップ版をMacBookにも入れたのだが、クラウド経由でsyncしないみたいだな。うーむ。なんでだろう。
# 2012/2/3
10:37:18
『マーラー 君に捧げるアダージョ』
邦題がいまいちだけれど、きっとそういう映画なんだろう。マーラー映画といえば、ケン・ラッセル作品が思い浮かぶが、こっちはどうなんだろう。5月GW公開って、えっ、去年の話じゃないか。TVでやらないかな。
11:16:52
GTからTEL。17日に京都出張。構成案変わるかもという話。
# 2012/2/4
多摩センターで女優に会う。
# 2012/2/8
5:15:25
Dreamweaverの習得は大変だ。当面は、BiNDでやるしかないだろうな。
12:12:20
朝方、固定に電話。知らない番号。調べたら漬け物屋? 最近、売り込み電話が少し増えた。
12:15:15
昨晩はNPOのホームページの修整でえらいことに。だから、前に言ったでしょって。
# 2012/2/9
8:15:23
昨晩はA社取材のあと、都庁で飲み会。フクシマ支援関連。日経の広告部門とか電通とか、都庁職員とか人がいろいろ。しかし、広告営業とか広告企画をやりたくて日経に入るという若者がいるんだなあ。生涯、新聞の広告取り。ま、それもそれで人生だが。
結局二次会までつき合い、帰宅はタクシー。
19:32:43
京都任天堂取材から帰るところ。
# 2012/2/11
8:25:53
近所のファミマで支払の端数をTpointで支払おうと思ったら、残高ゼロだって。履歴を調べたら2/9に同じコンビニで全額使っているんだが、記憶にない。おかしいなあ。システムの故障じゃないのか。
# 2012/2/12
15:24:20
InDesignのことで久しぶりにKJ氏と電話で話す。今は職業訓練校などで講師もしているらしい。
17:20:28
土日はNPOの作業に時間を取られる。眠い。少し寝る。そうすると仕事ができなくなる。
# 2012/2/13
9:36:33
これから名古屋出張。今週も取材多し。原稿多し。
12:51:32
刈谷で昼食。
23:12:30
気になる本
『近代日本の戦争と宗教』
『アメリカ音楽史』
『検証 福島原発事故・記者会見』
# 2012/2/14
9:21:29
NPOメルマガ第4号を発行。
21:05:24
宵寝のところに電話。つい声を荒げてしまう。ストレス。
昨日、今日は寒いな。6時現在都心は0℃だって。風が北北西に針路を取っている。
必要があって、Adobe CS をやってみることに。Design Premiumを購入する資金が問題だったが、Web通信講座などを開いている企業から指定校ライセンス制度というのを利用して購入すると、半額近くになるという。通常の製品版と機能は同じ。これ買うしかないだろうと、思い切った。ただ、届くのが2週間後(なんでこんなにかかるんだよ)というので、まずはAdobeサイトから体験版をダウンロード。
まさに50の手習いだ。久しぶりに Illustrator などを触ってみると、思いの外軽く動くので驚く。昔は巨艦ソフトで機能ありすぎて、とても覚えきれないと思って諦めたのだ。
とはいえ、仕事多忙モードがハンパではなく、デザインツールの勉強などしている時間はないのだが。
なかなか年の瀬という感じがしないのだが、周囲が「仕事納めだ」「その前に原稿あげてよ」などと騒ぐので、そんな気分になってきた。明日朝までに仕事を2本片付ければ、それで放免。晦日からは実家に帰省予定。
ただ年明けからは仕事やら、NPOやらでまた忙しくなりそうだ。実家ではのんびりするが、3日には東京に戻ってこないともろもろ準備が間に合わない。
ナオミ・クライン著『ショック・ドクトリン』(上下)を正月休みの読書候補として購入したのだが、はたして読み切れるかどうか。
昨日の朝日新聞夕刊で読んだ、小川糸という作家のエッセーが、私の何かと符合した。
作家は、この夏をベルリンで過ごしているらしい。
「ベルリンは、緑あふれる美しい町。不慣れな環境で作ったぎこちない料理も、趣のある建物や見事な街路樹を見ながら食するだけで、おいしくなる。街頭で奏でられるストリートミュージシャンの音色を耳に、異国の夜はゆるゆると更けていくのである」
2006年の夏に私もベルリンにいて、似たような体験をした。都市の生活はどの国だって窮屈なものだが、それでもあえて人が都市に住むのは、趣のある都市文化という、田舎では得られないオマケがあるからだ。ベルリンでは夏の薄暗い闇にさえ、文化の色気のようなものがあった。繁栄と退廃と、モダニズムと廃墟と、尋常ならざる歴史の変動を耐えてきた都市ならではがもつ「したたかさ」のようなものが、そこにはあった。
世界を旅したアメリカの作家、ポール・セローは、かつて東京があまりに効率的なのに感服して「これは都会じゃない、機械だ」と評したことがある、という。
それはけっして誉め言葉ではない。私も似たような感じがすることがある。東京は世界有数の機能的大都市ではあるが、無名の群衆が住むことによって醸し出される都市的情緒というものは、年々薄くなっているような気がする。
そもそも東京は、もはやベルリンのようなコンパクト・シティではない。資本がつくったメガロポリス。緊密な交通ネットワークは関東平野を覆い尽くし、どこからが東京で、どこからがそうでないか、その境界は不分明だ。
都市的情緒を味わうにしても、それなりの金が要る。どこぞのお洒落なバーで高い値段をふっかけられ、明日も仕事がある身にとっては、汗蒸した終電のある間に帰ってこなくてはならない。汗くさいのは風土の関係で仕方がないけれども、それ以上に水くさく、金の匂いばかりがする大都会の夏。都市栄えて文化果つるの、寂しい夜だ。
もちろん、そういう薄情な街に住みながらも、見知らぬ人と人とがつながるために、熱心に闇夜を歩いていた時期が、私にもあった。20代の初めのころまで。飲み会があるぞと言われれば、どこにでも出かけた。そこで知らない人とたくさん出会った。今よりもずっとフットワークが軽かった。
そう考えてみれば、東京が寂しいのは、たんに歳を取ったというにすぎないのかもしれない。実は都市の問題ではなく、私の歳の問題なのか……。
Berlin, July,2006
今年の夏は、どんな仕事でも、スーツにネクタイは絶対止めよう。というか、ムリ。
そこでサマージャケットを2着新調。通りかかった近所のアオキが改装キャンペーンで、ジャケット半額だったんので。近所のアオキは四半期に一度はこんなキャンペーンをやっていて、原価がいくらかよくわからん店なのではあるが。
昨日は友人が支配人をやっているホールのイベントで、「山崎バニラの活弁ワールド」というのがあり、招待していただいたので見に行った。日にちを勘違いしていて、出かけるのが遅れてしまい、第二部の「無声映画『カリガリ博士』ピアノ弾き語り」にようやく間に合ったのだけれど。
山崎バニラという人のことは、NHKの何かの番組にコーナーをもっていて、ものすごいアニメ声で印象に残っていたが、ナマを見るのは初めて。なかなか多彩な芸人さんだ。テレビでは金髪のウィッグ姿が多いが、『カリガリ博士』の活弁でウィッグを外した姿は、ふつうの女性である。
『カリガリ博士』は映画史にその名を残すドイツ表現主義の怪奇映画だが、全編を見るのは初めてだった。バニラのピアノと巧みな台詞回しはまったく違和感がない、というか、臨場感溢れて楽しめた。映画それ自体も、デフォルメされた幾何学形を多用した舞台美術は、カリガリ博士の崩壊する精神世界を象徴するようで、その意匠はけっして古さを感じさせない。
一緒に見た友人夫婦と新宿で軽く飲んで、深夜帰宅。
昨日は午後から小田急線で「大和」まで足を延ばし、厚木基地の近くの某ファミレス工場にて、経営トップのインタビュー。基地から発進するジェット戦闘機の騒音に身体が震える。これはキツいわ。
その後、新宿で担当者交替の挨拶をかねて飲み会。飲みが大好きな編集者とは、友達になれる。あっという間に夜11時。小石川に戻ると冷え冷えと夜は更けていた。
3日間ほどほとんど外出せず、歩いていなかったので、昨日(3/2)丸の内のR社まで届け物をしたついでに、帰りは東京駅から神保町まで歩いて帰ってきた。約1万歩の行程だ。
東京駅から呉服橋方面に歩いて行く途中、異様なオフィス風景に出くわした。ビルの1Fのフロアに稲穂が実っているのだ。
どうやら、人材派遣のパソナグループの新本社ということらしい。
農業分野にも積極的に進出しているパソナは、本社ビルのコンセプトを「植物工場」として、オフィスの至るところに植物や花が植えられ、一階のロビーの奥は水田になっていて、パーティーでは参加者による「田植え」も行われました。
秋には、東京駅近くの呉服橋でお米が収穫されることになります。
まあ悪いこっちゃない。殺伐としたオフィスより、緑豊かなオフィスのほうが、生産性は上がるのもかもしれない。大地から切り離された都会人に対して、農業への関心を高めるという効果はあるだろう。新しい農業のためのビジネススクールを立ち上げるパソナグループとしてPR効果も小さくないはずだ。ソフィスティケイテッドされ、企業化された、おシャレな農業。
ただ、ビミョーな違和感を私は感じるのである。一言でいえば「ざ〜とらしい」。パソナのやりそうなことではある。そもそもオフィスの夜間照明を当てられて栽培されるコメって、果たして美味いのか。居酒屋にしつらえられた「いけす」とそれはどこが違うのか。
農業だけでなく、工場の労働、オフィスの事務労働も、いまは全的な人間性から切り離されている。そうした「疎外」環境全面展開のなかで、オフィスに稲穂とトマトをあしらう意味はどこにあるのだろうか。「当社だけは別です」と言いたいのか。しかし、労働における全的結合を切り離し、疎外化に荷担しているのは、オマエの会社の派遣ビジネスではないのか。
とちょっとヒネくれてみながら、異様な光景を写真におさめずにはいられなかった。
未明におきて原稿1本。午前中、スマートグリッド関連の対談進行。政府関係審議会のドンみたいな学者先生の話は、ちょっと生臭くて7割は使えねえな。
京橋のメルシャンのレストランでランチ。軽くワイン。
今日の都心は20℃近くまで気温が上がったとか。春が一気に近づいた。タイムラインに花見の話。ちょっと気が早いけど。
午後、少し昼寝。春の夢のたりくたり。それから長い原稿。
昨日は仕事で久しぶりに西武新宿線池袋線。ひばりヶ丘で降りて、タクシーで某重機械メーカー。広い敷地には兵器工場もある。北朝鮮不審船を沈没させた海保の機関銃もここでつくっているのだとか。話は兵器ではなく、宇宙モノだったけれど。
アフリエイトでもやってみっかと思って、昨年から会員になった A8.net というサービス。自分のブログに bk1の書誌情報のリンクを貼り、そこから bk1 に飛んで書籍を購入すると、ポイントがつくというもの。
もちろん、他人様からの購入を期待してのことではない。自分買いでもポイントがつくというので始めたのだ。毎月の書籍代をいくばくかでも節約したいという切なる思いもあった。が、そもそもリンクを貼るのが面倒だし、1年間で700円分(笑)ぐらいしか貯まらないし、なにより A8.net から「美容機器どうですかア」「ブランド・バッグもアフリしますよオ」「マメシコブ効きますよネ」みたいなアホな販促メールが毎日何通も舞い込むので、閉口していた。
むろんメールはフィルタリングして即ゴミ箱に入れていたんだけれど、よくよく考えてみると、ネット・アフリエイトは私のような商売ベタ、言い替えると高潔な(笑)人士には、ゼーンゼーン向いていないものなのだということが、よくわかったので、止めにすることにした。
当ブログの過去のエントリーの書籍をクリックしても、bk1 に飛ぶだけで、アフリエイトにならないので、みなさんご安心を(笑)。
昨日は、東京でも春の気配を感じた。もっと南の、海に突き出た半島部なら、その匂いはもっと強かったろう。午後からずっと某所でインタビュー。30分ずつ6人連続。いわば常連のコメンテーターたちばかりだが、ほぼ休憩なしだったから疲れることは疲れる。今週はずっと取材と原稿。23日に予定していた奏楽堂コンサートはチケットがあるのに、行けないかもしれない。半ばはわが不徳の致すところ。
午前中、仕事で京浜蒲田駅周辺。かつては町工場が蝟集する街、昭和30年代は電球生産がメインで、近所の工場から請け負って内職する家庭もたくさんあったという。
その電球製造過程で真空ポンプが必要になり、ポンプを作り始めた企業があった。紙幣計算用途で世界的にヒット。今でも、金融機関のATM装置には必ずその会社のポンプが入っているんだとか。手術時の麻酔ガス吸入用のポンプでも、ある大学病院を除いて、99.99%のシェア。なぜその大学にだけは入らないのかという、面白いエピソードも聞いた。障害者や高齢者のリハビリ用に研究されているパワード・スーツ用の小型コンプレッサーなども作った経験があるという。
日本のものづくり企業は、こんなところでどっこい生きてますという話。